新築戸建てを探す顧客の多くは、まずインターネットで情報収集を始めます。ポータルサイトからの集客は依然として強力ですが、自社サイトを活用して直接集客に成功する不動産会社も増えてきました。
しかし現状では、「表示速度が遅い」「情報が整理されていない」「SNSとの連携が弱い」といった課題を抱えるケースが少なくありません。
そこで本記事では、新築戸建てサイトで集客力を強化するために不動産会社が取り組むべき改善策を解説し、実際の成功事例もご紹介します。
CONTENTS
1. 導入背景と必要性
新築戸建ての購入を検討する顧客は、まずスマートフォンやPCから検索を行い、ポータルサイトや不動産会社のサイトを閲覧します。
物件の比較検討や口コミチェック、最近ではYouTubeやTikTokのショート動画による内覧体験も一般化しています。つまり、顧客は複数の情報源を経由して検討を進めるのが当たり前になっています。
こうした状況の中、不動産会社が直面する課題は大きく2つあります。
- ポータルサイト依存の限界
多数の競合と横並びで比較され、価格や立地でしか差別化できない。 - 自社サイトの活用不足
情報発信や集客の拠点として機能せず、SEOやSNSからの流入を取り逃している。
ここで注目すべきは SNSと自社サイトの役割分担 です。
SNSは顧客に「興味を持ってもらう」きっかけを提供します。しかし、SNS投稿やショート動画だけでは顧客の疑問や不安をすべて解消することはできません。
人間は誰しも「購入で失敗したくない」という心理を持っており、マンションや戸建てといった高額な買い物では、より強く安心材料を求めます。
この安心感を与えるのが、自社サイト(オウンドメディア)です。物件の詳細情報、購入の流れ、住宅ローンの解説、アフターサポートなどを充実させることで、顧客は安心して検討を進められます。
デジタルマーケティングで言う 3つのステップ(①認知 → ②検討 → ③購入) のうち、SNSは「認知」、自社サイトは「検討」を支える役割を担うのです。
2. 集客力を強化する改善策
(1)ページ表示速度とUIの改善
表示速度はSEO評価や離脱率に直結します。
Googleの調査では、ページの読み込みに3秒以上かかると訪問者の半数以上が離脱するとされています。また新築戸建てサイトは写真や図面が多いため、画像の軽量化やLazy Load導入が不可欠です。
さらに、スマホで閲覧するユーザーが大半を占めるため、モバイルファーストのUI設計が求められます。
(2)SEOとコンテンツマーケティング
物件情報だけでは検索順位や集客力は限界があります。「子育て世帯におすすめの学区」「新築戸建て購入で失敗しないチェックリスト」など、顧客の検討段階を後押しするコンテンツが重要です。
また、ローカルSEO対策を行い「地域名+新築戸建て」で検索流入を獲得することも有効です。
(3)SNS連携型集客(メインテーマ)
SNSは認知獲得の入り口として有効です。
- Instagram:施工写真や暮らし提案の投稿が好相性
- TikTok:ショート動画で「1分内覧」などの企画が人気
- Facebook広告:ターゲティング精度が高く、見込み顧客層に効率よく配信可能
- LINE公式アカウント:Lステップと組み合わせることで顧客管理やリマインド配信も可能
重要なのは、SNSだけで完結させないこと。SNSから自社サイトへ誘導し、詳細情報で不安を解消する導線を設計することが、集客から成約へとつなげるカギとなります。
3. 成功事例
事例1:東京都の不動産会社(新築戸建て販売)
課題:Instagramでフォロワーは増えたが、サイト流入や来場予約につながらなかった。
施策:投稿に「モデルハウス予約サイトへのリンク」を設置し、フォロワーを自社サイトに誘導。サイトには来場予約フォームを最適化。
結果:モデルハウス来場数が前年比200%に増加。SNSが集客の入り口、自社サイトが成約の接点となった。
事例2:大阪府の戸建て販売会社
課題:Facebook広告を出稿しても、広告単体では資料請求が少なかった。
施策:広告のリンク先を自社サイト内の「ローン相談ページ」に設定。広告で興味を喚起し、サイトで安心材料を提供する流れを構築。
結果:資料請求率が150%向上、広告費あたりの効果が改善。
事例3:福岡県の販売会社
課題:TikTokで動画再生数は伸びたが、問い合わせにつながらなかった。
施策:動画の最後に「詳しくはプロフィールのリンクから」と誘導し、FAQや購入ステップを掲載した自社サイトに送客。
結果:問い合わせ件数が急増し、TikTok経由のCV率が改善。
事例4:愛知県の不動産会社(新築戸建て+リフォーム対応)
課題:LINE公式アカウントを開設していたが、配信は一斉送信のみで反応が薄かった。
施策:Lステップを導入し、登録時に「新築戸建て希望」「リフォーム検討」などの属性を自動タグ付け。配信内容をセグメント化し、戸建て希望者には「モデルハウス見学」、リフォーム希望者には「施工事例ページ」へ誘導。
結果:資料請求率が大幅に改善し、LINE経由でのCVが従来比180%に。
事例5:神奈川県の戸建て販売業者
課題:SEO順位が安定せず、検索流入に依存しすぎて集客が不安定だった。
施策:自社ブログで「購入検討中の不安を解消する記事」を発信し、それをSNSでシェア。InstagramやTwitterから流入したユーザーが記事を読み、問い合わせへ進む導線を整備。
結果:SEOだけでなくSNS拡散経由でも安定的なアクセスが生まれ、問い合わせ数が1.5倍に増加。
事例6:京都府の中小不動産会社
課題:自社サイトのPV数が少なく、広告依存の集客になっていた。
施策:SNSシェアキャンペーンを実施。物件ページをシェアすると特典がもらえる仕組みを作り、拡散と同時に自社サイトの流入を増やした。
結果:PV数が1.5倍、サイト経由の来場予約率も向上。広告依存からの脱却に成功。
4. 導入・運用手順
- 現状分析
- サイト流入の内訳(検索/SNS/広告)を把握
- どのチャネルからのCV率が高いかを確認
- サイト流入の内訳(検索/SNS/広告)を把握
- SNSチャネルの選定
- Instagram:写真・施工事例に強い
- TikTok:ショート動画内覧に強い
- LINE:顧客管理・リマインド配信に強い
- Instagram:写真・施工事例に強い
- 役割分担の設計
- SNS:認知・興味喚起
- 自社サイト:検討・不安解消・CV獲得
- SNS:認知・興味喚起
- 導線設計
- SNS投稿や広告から必ず自社サイトへ誘導
- サイト内に来場予約フォーム・FAQ・ローン解説を設置
- SNS投稿や広告から必ず自社サイトへ誘導
- 効果測定と改善
- Google AnalyticsやSNS管理ツールで流入数・CV数を測定
- SNSごとに効果を比較し、改善サイクルを回す
- Google AnalyticsやSNS管理ツールで流入数・CV数を測定
5. 導入チェックリスト
- サイト表示速度は3秒以内か?
- スマホUIは操作しやすく設計されているか?
- SNSアカウントは定期的に更新されているか?
- SNSから自社サイトへの導線はわかりやすいか?
- 自社サイトに「検討段階の不安を解消する情報」があるか?
- SNS経由のアクセスやCVを計測しているか?
このチェックリストを定期的に確認し、改善ポイントを洗い出すことで、集客力を継続的に強化できます。
6. まとめ
SNSを使った集客は、不動産会社にとって強力な武器です。しかし、SNSだけで完結させようとすると、顧客の疑問や不安を解消できず、購入や契約には至りません。
大切なのは、SNSで興味を持ってもらい、自社サイトで安心材料を提供すること です。
「新築戸建て × SNS連携 × 自社サイト強化」という三位一体の戦略を実行することで、集客から成約への流れをスムーズに構築できます。
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